[レポート] D-10 世界のお客さまに向けた Nintendo Switch Online のカタチ – プロダクトマネージャーカンファレンス2022 #pmconf2022
2022年11月02(水)、プロダクトマネジメントに携わる人たちが共に学び、切磋琢磨するイベント『プロダクトマネージャーカンファレンス2022』がオンライン形式で開催されました。
当エントリでは、ブレイクアウトセッション『世界のお客さまに向けた Nintendo Switch Online のカタチ』の参加(視聴)レポートをお届けします。
目次
セッション概要
セッション概要は以下の通りです。
世界のお客さまに向けた Nintendo Switch Online のカタチ
[登壇者]
・津田 宗孝氏(任天堂株式会社 企画制作本部/プロダクトマネージャ)
[セッション概要]
『Nintendo Switch Online』はNintendo Switchがもっと楽しく、便利になる有料サービスです。
世界のお客さまに向けて『Nintendo Switch Online』を開発、運営していくにあたりプロダクトマネージャーとして取り組んだことを「サービスのカタチ」という切り口からご紹介させていただきます。
(※以上、公式サイトより引用)
セッションレポート
自己紹介
- 2011年キャリア採用で入社
- 自身はゲームソフトの開発は担当したことはなかった
- 役割:アプリのディレクション、サービスのプロダクトマネジメント
サービスについて
- Nintendo Switch Online:Nintendo Switchの有償アカウントサービス
- 約4年前にサービス開始(2018年09月)
- 世界46カ国/地域で展開中、全世界で3200万アカウント以上が加入
世界のお客さまに向けたNintendo Switch Onlineのカタチ 3つ
サービスを表すカタチ(メインビジュアル)
- サービス開始の予告
- 当時は「ONLINE」というロゴを中心に展開していた
- サービスイン時の不安:オンラインプレイ以外の特長が伝わりにくいのではないか?
- オンラインプレイ以外にも様々なサービスを提供したい、とも考えていた
- サービスをより良く見せるカタチを模索
- 目指したカタチ:一目で楽しさと便利さがイメージできるサービス像
- サービス像作成にあたり大切にしたこと
- できるだけ世界共通のカタチにすること
- 任天堂のサービスであることが表現できること
- Switchの楽しさ、便利さがパワーアップしていることが出来るだけストレートに表現出来ていること
- 上記を踏まえながら全てのサービスを5つにまとめ直し、それぞれのサービスの象徴を作ることにした
- オンラインプレイ
- ファミリーコンピュータ
- セーブデータお預かり
- スマートフォン向けアプリ
- 加入者限定特典
- サービスイン時のロゴと比較。サービスに最初に出会う時の「カタチ」を大きく変えることが出来た(※BeforeではONLINEのロゴのみ、Afterでロゴ配下の5つのアイコンが追加された)
- サービス紹介動画の作成
- 世界共通のサービス像
- 今回紹介したのは主にビジュアル面に特化した形だが、実際にはサービスの仕様も含めて総合的に5つのサービスにまとめていきながら開発を進めていった
1人1人と繋がるカタチ(グローバルのハブアプリ)
- サービスイン後の課題に直面
- 1人1人が使いたいと思ったサービスをすぐに使える場所が必要
- 散らばっているサービスの入り口を一箇所にまとめて、お客さまが全てのサービスにアクセス出来るHubを作ることから始めることにした
- Nintendo Switch Onlineアプリを追加
- ONLINEの加入状態に応じた提供:加入前/加入後/ファミリープランに加入/有効期限切れ対応
- グローバルに運用出来る設計と体制
- 世界共通の情報と地域ごとの情報を合わせ、グローバルで1アプリ化
- 「グローバル同時リリース」にこだわる
- このために様々な要件をまとめてクリアする必要があった
- 法的な要件を遵守/多言語化/UI設計、画面レイアウトなどなど...
- 後々拡張しやすい設計と体制を目指した
実感が強まるカタチ(ミッション&ギフト)
- 突然ですが、普段サービスを利用している実感はありますか?
- Nintendo Switch Onlineに含まれるサービス群について、サービスを利用していることが実感しづらいのでは?という不安
- 実感出来ないとサービスを利用し続けようという価値を見出しにくくなるのでは?
- 「遊びながら実感を強めることができないか?」と考えた。それが今年の3月にグローバルで展開した「ミッション&ギフト」。
- ミッション&ギフトは以下の要素から構成、あそびながら自然とサービスを実感化出来る仕組みを作った
- ミッションをクリアする(サービスを利用)
- プラチナポイントを受け取る(サービスを実感)
- ギフトと交換する(オンライン体験を活性化)
まとめ
- 3つの「カタチ」、いずれも1人1人の心の中にこの「カタチ」を作ることを目指していた
- これを汎用的に言い換えると「加入」「体験」「実感」となる
- 各段階におけるサービスの価値を見える化している、とも言える。これもプロダクトマネージャの役割の1つと言えるのでは
まとめ
という訳で、プロダクトマネージャーカンファレンス2022のセッション『世界のお客さまに向けた Nintendo Switch Online のカタチ』の視聴レポートでした。